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リスキー・シフト [社会心理学]

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リスキー・シフトとは、一人ひとりでは慎重であっても、何人かで話合うと、より大胆な方向へエスカレートして、より過激な結論になる現象。
また、大きな声につられる現象のことです。

普段は穏健な考え方をし、比較的節度を守って行動することのできる人が、大勢の集団の中では、その成員が極端な言動を行なっても、それを特に気に掛けもせずに同調したり、一緒になってそれを主張したりするようになっていきます。

集団思考として知られている現象のひとつで、アメリカの心理学者ストーナーが1961年に報告しました。
ストーナーによると、集団討議による意志決定は、一人での意志決定に比べて、 常により冒険的な性格を帯び、危険な決定になる傾向があるらしく、このような現象をストーナーは、リスキー・シフト(危険な意志転向)と呼びました。
これは集団極性化現象のひとつになります。


リスキー・シフトは、本来時間をかけてじっくり煮詰める必要がある事項を、性急に決めようとする場合や、社会から隔絶した状況下で重要事項を決めるというときに発生しやすいといわれています。
リーダーや議長など、物事を決める立場の方は集団思考がリスキー・シフト化に陥らないように注意する必要があるのです。


企業は多様な思考を持つ社員の集合体なので、会社全体や部署ごとの方針や行動規範を決める際には、社員間の意思統一をはかる必要があります。
そのためには、部署ごとのミーティングや全体会議などで社員が活発に意見を交わし、最終的には管理職や職場のリーダーが部署の統一方針を決定し、経営側がこれを承認するという形式が大半のようです。

おそらく日本の企業人は、この方法論で決まられる事項こそが、限りなく理想に近いものであると認識しているのではないかと思います。
しかし、日本の企業内で半ば常識化しているこの方法論について、少なからずリスクも存在することを職場のリーダーは知っておく必要があります。


「個人では安全策に傾きやすい思考が、集団になると急進的でリスキーな思考に転換される」ことが起きやすく、しかもその危険性が集団の中では正しく認識されずに決定されてしまうこともある、ということをを頭に入れておいてください。




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タグ:心理学
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